薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです

サムスカの特徴と注意点

 

サムスカ(トルバプタン)は、主に心不全に使用される利尿剤。

他の利尿剤とは異なり、水分のみを排出するため水利尿剤と呼ばれている。

 

*特徴

・バソプレシンV2受容体を遮断することで、腎集合管での水の再吸収を阻害し利尿作用を発揮する。

・NaやKの排出に関与しないため、低ナトリウム血症や低カリウムの副作用が起こりにくい。

・ループ系利尿薬でみられる、糸球体濾過量の低下が起こりにくい。

・V2受容体は腎嚢胞の増大にも関与しているため、常染色体優位性多発性嚢胞腎(ADPKD)の進行抑制にも使用される。

 

*注意点

・急激な利水作用から脱水症状や高ナトリウム血症を引き起こし意識障害に至ることがあるため、初回服用時は入院下で投与し、頻回に血中ナトリウム濃度の測定を行う。

・心不全および肝硬変における体液貯留に対して用いる場合には第一選択には出来ず、他の利尿剤で効果不十分な場合に使用する。

・心不全および肝硬変における体液貯留に対して用いる場合には、高ナトリウム血症のリスクを軽減するため、他の利尿剤と併用しなければいけない。

・口渇を感じる場合には高ナトリウム血症の可能性があるため、水分補給を行う(医師の指示に従う)。

・ADPKD治療で処方する場合は、処方医が「ADPKDの診療及びサムスカ錠適正使用に関する講習」を受講済みであることの確認が必要(受講済み医師は、患者にサムスカカードを配布する)。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。