薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです

糖尿病とラジレス錠

ラジレス(アリスキレン)は、直接的レニン阻害薬で高血圧の治療薬。 ACE阻害薬またはARB投与中の糖尿病患者には禁忌となっている。 添付文書 禁忌項目より一部抜粋 アンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンII受容体拮抗剤を投与中の糖尿病患者…

ACE阻害薬からエンレストへの変更

エンレストの有効成分は、ARBのバルサルタンとネプリライシン(NEP)阻害薬のプロドラッグであるサクビトリルを、分子量比 1:1で含有する複合体。 服用後は速やかにバルサルタンとサクトビルに解離し、それぞれ心不全の治療効果を発揮する。 // *ACE阻害薬…

オキシコンチンTR錠とオキシコドン徐放錠NX

オキシコンチンTR錠とオキシコドン徐放錠NX「第一三共」は、どちらも乱用防止を目的に開発されたオキシコドン徐放性製剤。 オキシコンチン徐放製剤は1錠あたりのオキシコドン含有量が多いため、錠剤からオキシコドンを抽出し、注射や吸入などの方法で乱用さ…

ミカムロからミカトリオへの切り替え時の注意点

ミカトリオ配合錠は、テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg、ヒドロクロロチアジド12.5mgを配合している高血圧治療薬。 ミカトリオ配合錠は、ミカムロ配合錠BPにヒドロクロロチアジド12.5mgが追加されているだけであるため、ミカムロBPで降圧効果が不十分な…

口内炎にアロプリノール

抗がん剤の副作用の1つに、口内炎が挙げられる。 抗がん薬による口内炎は、抗がん薬による直接作用と白血球減少に伴う口腔内の局所感染によって起こると考えられている。 予防方法として口腔内を清潔に保つ(口腔ケア)、口腔内の冷却、口腔内の乾燥防止、禁…

胃切除後に処方されるα−GI

胃切除後の患者にα -グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)が処方されることがある。 これは胃切除後のダンピング症候群を改善するため。 // *ダンピング症候群とは ダンピング症候群とは、胃切除した患者で摂取した食物が急速に小腸に流入することで起こる症状のこ…

エフピーからアジレクトへの切り替え

エフピー(セレギリン)とアジレクト(ラサギリン)はどちらも選択的MAO-B阻害薬で、パーキンソン治療に使用される。 エフピーからアジレクトへの切り替え、またはアジレクトからエフピーへの切り替えの際には、少なくとも14日間の間隔を置かなければならな…

CKが上昇する要因

クレアチニンキナーゼ(CK)の上昇と聞くと、薬剤師としては第一に薬の副作用による横紋筋融解症を疑うかもしれない。 しかし、横紋筋融解症以外にもCKが上昇する要因は数多くあるため、“CK上昇⇒ 横紋筋融解症⇒ 服用中止”という短絡的な考えは避けるべきであ…

GLP-1の作用

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は小腸から分泌されるペプチドホルモンで、インクレチンの一種。 インクレチンとは、食事の摂取により消化管から分泌され、膵臓β細胞に作用してインスリン分泌を促進する消化管ホルモンの総称。 GLP-1は、2型糖尿病の治療薬…

トルリシティ皮下注による下痢

トルリシティ(デュラグリチド(遺伝子組み換え))は、GLP-1受容体作動薬で2型糖尿病の治療に用いられる。 トルリシティ投与により、重篤な下痢が引き起こされる場合がある。 // *機序 GLP-1は消化管に作用し、消化管運動低下や胃内容排泄遅延を引き起こすこ…

ゼローダによる手足症候群

経口抗がん薬のゼローダ(カペシタビン)の特徴的な副作用として手足症候群が挙げられる。その症状は対策により予防・軽減することが可能であるため投薬時・服用後のフォローが重要。 // *手足症候群とは 手足の皮膚の細胞が障害されることで、手足の感覚異…

乳糖不耐性に使用できる整腸薬

乳糖不耐性は、乳糖(ラクトース)を分解するラクターゼの欠損や活性低下が原因で、腹痛、下痢、嘔吐、放屁などを主症状とする。 分解されずに大腸内で滞留した乳糖によって引き起こされる、大腸内浸透圧の上昇や腸内細菌叢を介するガスの生産過多が原因と考…

チーズと薬の相互作用

チーズに多く含まれるチラミンが、一部の薬の作用に影響を与えることが判っている。 以下の薬剤服用中はチラミンを多量に含有する食品の摂取は、可能な限り控えるよう指導が必要。 【チラミンとの相互作用を起こす薬剤】 ・セレギリン(エフピー)・ラサギリ…

フォシーガによる慢性心不全に対する効果

2020年10月、SGLT2阻害薬のフォシーガ(ダパグリフロジン)に慢性心不全の適応が追加された。 フォシーガが慢性心不全を改善する作用機序は明らかになっていないが、浸透利尿作用による心負荷の軽減など、血糖降下作用以外の作用が関与している可能性が示唆…

漢方薬による胃腸障害

漢方製剤により胃腸障害が起こることがある。 特に麻黄、地黄、当帰、川芎、石膏を含む漢方製剤は副作用として胃腸障害を引き起こしやすい。 そのため、一般的に漢方薬は空腹時服用が推奨されているが、これらの生薬が配合されている漢方製剤は、胃腸障害の…

冷蔵庫で保管してはいけない点眼薬

眼瞼炎、眼掻痒感などに処方されるトラニラスト点眼液(リザベン点眼液 / トラメラス点眼液)は、冷所保存を避けなければいけない。 冷所で保管しないといけない目薬以外も、まとめて冷蔵庫で保管する患者は多いので注意が必要。 // *冷所保存が不適な理由…

心因性味覚障害

心因性味覚障害とは、原因が味覚受容体の障害や、神経伝達障害、亜鉛欠乏、薬剤ではなく、心因的要因により引き起こされる味覚障害。 // *治療薬 味覚の認知にベンゾジアゼピン受容体の関与が示唆されており、治療にベンゾジアゼピン系が用いられる。 中で…

好酸球性食道炎に対する吸入ステロイド

好酸球性食道炎は、食物などのアレルゲンによって誘発されるアレルギー疾患。 好酸球が食道粘膜に浸潤することで、食道粘膜で慢性的な炎症を引き起こす。 症状が類似していることから、逆流性食道炎と間違われることが多い。 40〜50歳代の男性で多くみられ、…

鉄剤の違い

処方頻度が高い鉄剤、フェロミアとフェロ・グラデュメットの比較まとめ。 // *一般名 フェロミア・・・クエン酸酸第一鉄(有機鉄) フェロ・グラデュメット・・・硫酸鉄(無機鉄) *作用 作用はどちらも鉄として吸収され、ヘモグロビンの生合成に利用され…

カルシウムを多く含む生薬

以下の生薬はカルシウムを主成分とするため、一部のニューキノロン系抗菌薬などの多量のカルシウムが効果に影響する薬との併用は、2時間以上服用間隔を空けるなどの注意が必要。 // *カルシウムを主成分とする生薬 ・牡蠣・竜骨・石膏 *カルシウムと併用が…

潰瘍性大腸炎に対するコレスチラミンの有効性

潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患(IBD)に対する、コレスチラミンの有効性が示唆されている。 // *作用機序 胆汁酸が多量に存在する回腸では、炎症性サイトカインの産生や酸化ストレスが高まり、炎症反応を促進することが示唆されている。 その…

下肢静脈瘤に対する利尿剤の効果

利尿剤は体内の水分を尿として排出する作用があるため、足のむくみに対して処方されることがある。 しかし、下肢静脈瘤や静脈還流障害などによる浮腫に対する長期的な効果は期待できない。 // *利尿剤の長期的な効果が期待できない理由 利尿剤により血流量…

ポラキス錠とネオキシテープ

ポラキス錠とネオキシテープの有効成分はどちらもオキシブチニン塩酸塩。 膀胱平滑筋のムスカリン受容体を拮抗的に阻害することで、過活動膀胱の症状を改善する。 ポラキス錠で問題となる副作用の軽減を目的に、ネオキシテープが開発された。 // *副作用の…

腎機能低下と骨粗鬆症

以前は透析を受けている骨粗鬆症患者に対して、ビスホスホネート系製剤やSERM、RANLK阻害剤などの骨吸収抑制薬の使用は推奨されていなかったが、近年では、骨吸収抑制薬は骨量を増加させ、骨からのリンの遊離を抑制することから、投与が推奨されている。 // …

ドライアイと治療薬

ドライアイ(乾性角結膜炎、涙液減少症)とは、様々な原因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、眼不快感や視機能異常を生じる。また、眼表面(角結膜)の障害を伴うことがある。 涙液層は、外側から①油層②液層③ムチン層の3層構造からなり、ムチン層の…

ベンゾジアゼピン系の精神的依存と身体的依存

ベンゾジアゼピン系の服用において、精神的依存と身体的依存が認められる。 一般的に半減期の短い薬剤で依存を形成しやすい。 長期間の服用がハイリスク要因と考えられているが、近年では2〜4週間で依存が形成されるとする報告もある。 精神的依存症状:薬が…

[新薬]テプミトコ錠

*一般名 テポチニブ塩酸塩水和物 *規格 250mg のみ *適応症 MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 // *用法・用量 通常、成人にはテポチニブ塩酸塩水和物として1回500mgを1日1回食後に経口投与する。なお、患者…

アトピー性皮膚炎に有効な漢方薬

アトピー性皮膚炎に対して有効な漢方処方として、以下の2処方が挙げられる。 どちらも、重盲検無作為化比較試験において有効性が示唆されている。 【アトピー性皮膚炎に有効な漢方処方】 ・消風散 ・補中益気湯 それぞれ、以下のような症例に対して有効性が…

[新薬]カボメティクス錠

*一般名 カボザンチニブ リンゴ酸塩 *規格 20mg / 60mg *適応症 根治切除不能又は転移性の腎細胞癌 // *用法・用量 通常、成人にはカボザンチニブとして1日1回60mgを空腹時に経口投与する。 なお、患者の状態により適宜減量する。 *特徴 ・VEGFR2、MET…

[新薬]キャブピリン配合錠

*一般名 アスピリン/ボノプラザンフマル酸塩 *適応症 下記疾患又は術後における血栓・塞栓形成の抑制(胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある患者に限る)・狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)…





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