薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


SSRI・SNRIによる低ナトリウム血症

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)を服用している患者において、低ナトリウム血症がみられることがある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *低ナトリウム血症が起こる…

アニサキス症に対する正露丸

アニサキス属線虫の幼虫が寄生する魚介類を食した際に、消化管アニサキス症を発症する場合がある。 アニサキスの幼虫は海産の魚介類に寄生しており、加熱により死滅するが生食した場合や塩漬け、酢漬けしたものを食した場合に発症することがある。 感染原因…

[新薬]ツイミーグ錠

*一般名 イメグリミン塩酸塩 *規格 500mg のみ *適応症 2型糖尿病 // *用量・用法 通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。 *特徴 ・新しい作用機序の糖尿病治療薬。 ・ミトコンドリアの機能を改善することで血…

心不全と夜間頻尿

心不全の患者では、夜間頻尿を伴うことが多い。 また、夜間頻尿から心不全が判明することもある。 ただし、夜間頻尿の原因疾患としては、心不全の他にも前立腺肥大や過活動膀胱、糖尿病などがあるため“夜間頻尿=心不全”という短絡的な考えは禁物。 // *心…

アロプリノールによる皮膚障害

厚労省医薬品安全性情報によると、最も皮膚障害が多く報告されている薬剤はアロプリノールである。 アロプリノールによる皮膚障害は、時にスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や中毒性表皮壊死症(TEN)などの致死的な病態へ進展するため、注意が必要で…

当帰芍薬散による嗅覚障害改善作用

急性上気道炎に伴う鼻炎により、嗅覚障害を来すことが多い。 たいていの場合、鼻炎の改善に伴い嗅覚障害は消失するが、患者によっては持続する場合があり、これを、感冒後嗅覚障害という。 // *感冒性嗅覚障害の病態 感冒後嗅覚障害は、嗅粘膜や嗅覚伝導路…

DPP-4阻害薬の腎機能低下に対する用量調整

2型糖尿病の治療薬であるDPP-4阻害薬は、低血糖のリスクが低いため軽度の糖尿病に対して処方されやすいが、多くのDPP-4阻害薬は主に腎で排泄されるため、腎機能が低下している患者では用量に注意が必要。 // *DPP-4阻害薬それぞれの添付文書上の記載 それぞ…

盲腸の痛みの特徴

虫垂炎(盲腸)は虫垂に起こる炎症で、痛みや吐き気、下痢、発熱を伴う。 重症化し腹膜炎を引き起こすと、命に関わる場合があり、特に小児において重症化しやすい。 虫垂炎の痛みは以下のような特徴がある。 // *痛みの特徴 初期に心窩部(みぞおち)や臍(…

βブロッカーによる悪夢

薬剤による悪夢はさまざまな薬で報告されているが、中でもβ遮断薬での報告が多い。 以前は脂溶性が高いβ遮断薬ほど悪夢を起こしやすいと考えられていたが、否定的な意見もある。 // *機序 β遮断薬による悪夢の機序は明確になっていないが、以下のような機序…

NSAIDsによる心不全リスク

2016年に発表された研究によると、NSAIDsを服用した場合、そうでないと比べて、2週間以内に心不全で入院するリスクが19%高くなることが示唆された。 // *研究詳細 ドイツ・イタリア・オランダ・イギリスの患者の1999〜2010年の診療記録を調査した後ろ向き…

アメナリーフの特徴

帯状疱疹の治療に使用されるアメナリーフ(アメナメビル)について以下まとめ。 *適応症 帯状疱疹 // *用法・用量 通常、成人にはアメナメビルとして1回400mgを1日1回食後に経口投与する。 *特徴 ・非核酸誘導体の抗ヘルペスウイルス薬。 ・ウイルスのDNA…

ルパフィン錠の特徴

ルパフィンは、ルパタジンフマル酸を有効成分とする抗アレルギー薬。 抗ヒスタミン作用の他に、抗PAF(血小板活性化因子)作用を併せ持つ。 // *用法・用量 1日1回10mgを服用する。 症状に応じて1回20mgに増量することができる。 食事の影響は少ないため、…

胃全摘後のメコバラミン

胃の全摘出患者に、ビタミンB12製剤であるメコバラミンの内服が処方されることがある。 これは、胃摘出後に起こる巨赤芽球性貧血を予防するため。 // *巨赤芽球貧血とは 巨赤芽球貧血とは、血液中に成熟していない大きな赤血球(巨赤芽球)が増殖する貧血。…

コリン作動性グリーゼとは

ジスチグミン(ウブレチド)やベタネコール(ベサコリン)などのコリン作動性薬には、重大な副作用としてコリン作動性クリーゼがある。 // *コリン作動性クリーゼとは? 副交感神経が優位な状態が継続することで現れる症状。 初期症状としては、下痢、腹痛…

低血糖による脳心血管イベントリスク

糖尿病治療において、低血糖に関して十分に注意してモニタリングする必要がある。 症状としては冷や汗、動悸、意識障害、手足の震え、痙攣、異常な空腹感など。また、低血糖の頻度の高い場合や重篤な場合には、脳心血管系への影響も懸念される。 // *低血糖…

イリボー錠の女性への投与

イリボー(ラモセトロン)は、下痢型過敏性腸症候群治療薬。 セロトニン5−HT3受容体を拮抗的に阻害することで、腸の蠕動運動を抑制する。また、腸管水分輸送異常や内臓知覚過敏を改善する作用も持つ。 販売当初は女性への適応はなかったが、現在は女性への適…

便秘の原因となる薬剤

以下の薬剤は、便秘の原因となることがあるため、服用中の患者が便秘を訴えた場合には薬の影響を視野に入れる必要がある。 // *便秘の原因となる薬剤 ・刺激性下剤(連用時)・エチゾラム・PPI・H2ブロッカー・ステロイド・利尿剤・Ca含有製剤・陰イオン交…

シメチジンによる非特異的CYP阻害作用

H2ブロッカーのシメチジン(タガメット)は、薬物代謝酵素シトクロムP450(CYP)を非特異的に阻害するため、幅広い薬剤との相互作用に注意が必要。 過去にはテオフィリンとの併用で死亡例もある。 また、シメチジンは77%が代謝を受けずに腎から排泄されるた…

飲料のカフェイン含有量

カフェインが多く含まれている飲料といえばコーヒーが有名だが、コーヒー以外にもカフェインが多く含まれている飲料は多い。 特に最近では、エナジードリンクを日常的に愛飲している人が増えており、薬との飲み合わせに注意が必要。 // *100mlあたりのカフ…

肝硬変の合併症

肝硬変の合併症について。 以下まとめ。 // *肝硬変の合併症 腹水肝硬変では肝臓でのアルブミン合成が減少することで、血中アルブミン濃度が低下し、門脈の圧力が高くなるために腹水を発症する。腹水が大量の場合は、呼吸困難を来たす場合もある。 肝性脳症…

肝硬変による腹水に使用すべき利尿薬

肝硬変が進行し、肝予備能が低下すると腹水や肝性脳症、黄疸、胃静脈瘤などの合併症を伴う。 この病態を「非代償性肝硬変」という。 // *腹水に対する利尿薬の選択 腹水の治療では利尿薬が用いられるが、肝硬変の腹水に適している利尿薬について、ガイドラ…

疥癬と治療薬

疥癬とは、ヒセンダニよって引き起こされる感染症。 ヒセンダニは肉眼では確認できないが、虫眼鏡で確認できる程度の小さなダニ。 ヒトの体温がヒセンダニにとっての最適温度であり、ヒトの皮膚の角質層に寄生して、卵を産み付け繁殖する。メスは卵を産むた…

混合してはいけない塗り薬

以下の薬剤は、添付文書にて他剤との混合が禁止されている。 // 【混合してはいけない外用塗布薬】 ・イソジンシュガーパスタ軟膏・ネオヨジンシュガーパスタ軟膏・ネグミンシュガー軟膏・ユーパスタコーワ軟膏・ポビドリンパスタ軟膏・メイスパン配合軟膏・…

点鼻薬性鼻炎

点鼻薬性鼻炎とは、点鼻薬に含まれる血管収縮剤により引き起こされる鼻閉。 主にOTCの点鼻薬に含まれる、ナファゾリンやテトラヒドロゾリンなどのα1受容体作動薬が原因となることが多い。 // *病態 血管収縮剤の点鼻を連用すると、鼻粘膜の毛細血管の収縮が…

脂質異常症治療薬の血清脂質への影響の違い

現在、脂質異常症に使用されてる主な薬剤は、①スタチン系、②フィブラート系、③小腸コレステロールトランスポーター阻害薬に分類される。 血管イベントの予防に重要な血清脂質としては、中性脂肪(TG)、LDLコレステロール(LDL-C)、総コレステロールからHDL…

チラーヂンSによる抗うつ作用

甲状腺機能低下症では、倦怠感や精神不安定、食欲低下、意欲・集中力の低下、無気力・無関心などの症状がみられ、うつ病の症状と類似している。 甲状腺機能低下症による精神症状の慢性化が、うつ病の発症を来す場合もある。 近年の研究では、甲状腺機能低下…

抗うつ剤の増強療法

うつ病の治療において、抗うつ剤の投与で効果が不十分である場合に、非定型抗精神病薬や気分安定薬を併用することがある。 これらの併用療法は「抗うつ剤の増強療法」と呼ばれる。 // *増強療法に使用される薬剤 増強療法では、以下の薬剤などが抗うつ剤と…

テオフィリンと抗菌薬の相互作用

テオフィリンと一部のマクロライド系およびニューキノロン系抗菌薬を併用することで、テオフィリンの血中濃度が上昇する。 以下の薬剤が併用注意になっており、併用する場合にはテオフィリンの減量などを検討する必要がある。 【テオフィリンと併用注意の抗…

ビスホスホネート製剤服用によるインフルエンザ様症状

ボナロン(アレンドロン酸Na)やアクトネル(リセドロン酸Na)などのビスホスホネート製剤を服用した後に、発熱や関節痛、全身倦怠感、頭痛、悪寒などのインフルエンザ様症状が現れることがある。 これらの症状は急性期反応(APR)と呼ばれ、多くの場合で投…

血液透析による痒みと治療薬

透析を受けている患者のうち、6割以上の患者が皮膚の痒み(そう痒症)を訴えるという。 そう痒症は睡眠障害を引き起こし、QOLの低下に直結するため積極的な介入が求められる。 *痒みの原因 // 透析患者のそう痒症は、以下の複数の要因が関わっていると考え…