薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです

ベンゾジアゼピン系の精神的依存と身体的依存

ベンゾジアゼピン系の服用において、精神的依存と身体的依存が認められる。 一般的に半減期の短い薬剤で依存を形成しやすい。 長期間の服用がハイリスク要因と考えられているが、近年では2〜4週間で依存が形成されるとする報告もある。 精神的依存症状:薬が…

[新薬]テプミトコ錠

*一般名 テポチニブ塩酸塩水和物 *規格 250mg のみ *適応症 MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 *用法・用量 通常、成人にはテポチニブ塩酸塩水和物として1回500mgを1日1回食後に経口投与する。なお、患者の…

アトピー性皮膚炎に有効な漢方薬

アトピー性皮膚炎に対して有効な漢方処方として、以下の2処方が挙げられる。 どちらも、重盲検無作為化比較試験において有効性が示唆されている。 【アトピー性皮膚炎に有効な漢方処方】 ・消風散 ・補中益気湯 それぞれ、以下のような症例に対して有効性が…

[新薬]カボメティクス錠

*一般名 カボザンチニブ リンゴ酸塩 *規格 20mg / 60mg *適応症 根治切除不能又は転移性の腎細胞癌 *用法・用量 通常、成人にはカボザンチニブとして1日1回60mgを空腹時に経口投与する。 なお、患者の状態により適宜減量する。 *特徴 ・VEGFR2、MET、A…

[新薬]キャブピリン配合錠

*一般名 アスピリン/ボノプラザンフマル酸塩 *適応症 下記疾患又は術後における血栓・塞栓形成の抑制(胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある患者に限る)・狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)…

バイオAGとは(バイオシミラーとの違い)

バイオAG(オーソライズド・ジェネリック)とは、先行バイオ医薬品と同様の方法により製造される後発バイオ医薬品。 バイオシミラーと区別して、バイオセイムとも呼ばれる。 *バイオシミラーとの違い バイオシミラーは、先行バイオ医薬品の“類似”のものと承…

[新薬]ロケルマ懸濁用散

*一般名 ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物 *規格 分包5g / 分包10g *適応症 高カリウム血症 *用法・用量 通常、成人には、開始用量として1回10gを水で懸濁して1日3回、2日間経口投与する。なお、血清カリウム値や患者の状態に応じて、最長3日…

[新薬]メラトベル顆粒小児用

*一般名 メラトニン *規格 0.2% のみ *適応症 小児期の神経発達症に伴う入眠困難の改善 *用法・用量 通常、小児にはメラトニンとして1日1回1mgを就寝前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日1回4mgを超えないこと。 *特徴 ・小児期の発…

[新薬]バクスミー点鼻粉末剤

*一般名 グルカゴン *規格 3mg のみ *適応症 低血糖時の救急処置 *用法・用量 通常、グルカゴンとして1回3mgを鼻腔内に投与する。 *特徴 ・初のグルカゴン点鼻製剤で、1回1本使い切り。 ・肝臓のグルカゴン受容体に結合し、肝臓に蓄積されたグリコーゲ…

[新薬]ラツーダ錠

*一般名 ルラシドン塩酸塩 *規格 20mg / 40mg / 60mg / 80mg *適応症 ・統合失調症・双極性障害におけるうつ症状の改善 *用法用量 統合失調症通常、成人にはルラシドン塩酸塩として40mgを1日1回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する…

ヒルドイドの鎮痛効果

ヒルドイド(ヘパリン類似物質)は代表的な保湿剤だが、しばしば鎮痛作用を期待して処方されることがある。 中でもヒルドイドゲルは、保湿として使用されるのは稀で、疼痛や炎症に対しての処方がメインとなっている。 ヒルドイドゲルの適応症 血栓性静脈炎、…

NSAIDsによる自由水クリアランスの低下

NSAIDsの服用により電解質異常が引き起こされることがある。 その理由としては、腎機能の低下の他に自由水クリアランスの低下が示唆されている。 *自由水クリアランスとは 体内における自由水とは、細胞外液中に存在する自由に移動できる水のことで、腎臓に…

βブロッカーのISA

βブロッカーには、β受容体遮断作用と同時に、β受容体を刺激する作用を併せ持つものがあり、そのような作用をISA(内因性交感神経刺激作用:Intrinsic Sympathomimetic Activity)と呼ぶ。 ISAを持つβブロッカーは、交感神経が興奮している時にはβ受容体に抑…

ニューキノロン系によるアキレス腱断裂リスク

ニューキノロン系抗菌薬の服用により、アキレス腱の断裂や網膜剥離といった結合組織障害のリスクが高くなることが指摘されている。 ニューキノロン系抗菌薬を投与した患者では、アキレス腱障害を発症するリスクが約4倍、腱断裂を起こすリスクは約2倍に増加す…

ビソノテープの特徴

ビソノテープは、経皮吸収型の選択的β1ブロッカー。 以下、まとめ。 *一般名 ビソプロロール フマル酸塩 *適応症 ・本態性高血圧症(軽症〜中等度) ・頻脈性心房細動 *用法・用量 本態性高血圧症(軽症〜中等症)通常、成人にはビソプロロールとして8mg…

ピロリ除菌後の逆流性食道炎

ピロリ菌の除菌療法の後に、逆流性食道炎を発症することがある。 *発症メカニズム ピロリ菌感染によって低下していた胃酸の分泌が、除菌成功後に通常レベルまで改善する場合に、一時的に発症すると考えられている。 *どれぐらいの頻度か 「H.pylori 感染の…

メリスロンとセファドール

抗めまい薬として処方頻度の高い、メリスロンとセファドールの違いについて、以下まとめ。 *有効成分 メリスロン・・・メシル酸ベタヒスチン セファドール・・・塩酸ジフェニドール *剤型 メリスロン・・・錠 のみ セファドール・・・錠 / 顆粒 *作用機序…

モビコールの特徴

モビコール配合内用剤は、慢性便秘症を改善する浸透圧性下剤。 以下、まとめ。 *一般名 ・マクロゴール400・塩化ナトリウム・炭酸水素ナトリウム・塩化カリウム *適応症 慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く) *用法・用量 本剤は、水で溶解して経口…

ペニシリンアレルギーに対するピロリ除菌

通常のピロリ菌除菌レジメンには、一次除菌、二次除菌のいずれにおいても、アモキシシリンが含まれているため、ペニシリンアレルギー患者では使用できない。 ペニシリンアレルギー患者に対しては、以下の処方で治療する。 ペニシリンアレルギー患者に対する…

認知症の周辺症状(BPSD)

認知症は、いくつかの症状が出現する症候群を呈し、認知機能障害に起因する中核症状と、それら以外の行動症状・心理症状である周辺症状に分類される。 認知症の周辺症状は、BPSD(Behavior and Psychological Symptoms of Dementia)とも呼ばれ、患者周囲の…

メリスロンの認知機能への効果

ベタヒスチン(メリスロン)は、通常めまいの改善のために使用されるが、認知症治療の補助療法として投与されることがある。 大規模な臨床研究はまだされていないが、ベタヒスチンによる記憶回復効果が期待されている。 *考えられるメカニズム ベタヒスチン…

チモプトールXE点眼液とリズモンTG点眼液

チモプトールXE点眼液とリズモンTG点眼液は、どちらもチモロールマレイン酸塩を有効成分とする緑内障治療薬。 どちらも1日1回の使用で良いように、点眼後に薬液がゲル化することで効果が持続するように開発されたが、ゲル化する機構に違いがある。 他の点眼…

イノラス配合経腸用液の特徴

イノラス配合経腸用液の特徴と注意点について、以下まとめ。 *特徴 ・ラコールNF配合と同じアルミパウチ包装であるため、比較的持ち運びやすい。 ・フレーバーは、ヨーグルトとりんごの2種類(高齢になると甘みを感じにくくなる傾向があるため、甘さは控え…

ステロイド外用薬とレスタミンコーワクリームの混合

ベタメタゾン吉草酸エステル(リンデロンV)のような17位に1つだけエステル基をもつステロイド外用薬は、レスタミンコーワクリームに代表されるpHの高い外用薬と混合すると、加水分解を受けることにより効果が減弱してしまう。 リンデロンVクリームのインタ…

円形脱毛症に対するステロイド

円形脱毛症を起こしている皮膚では、毛根周囲に免疫細胞が多く存在することが確認されていることから、円形脱毛症は自己免疫疾患の一つと考えられている。 原因は不明だが、Tリンパ球が成長期の毛根を攻撃することで発症することが示唆されている。 *ステロ…

P糖タンパク阻害による相互作用

薬物相互作用を考える際、重要な要素の一つにP糖タンパクがある。 P糖タンパクとは、消化管、腎臓、肝臓、脳血液関門などに存在するABCトランスポーターの1つ。 異物を細胞外へ排除する働きを持ち、一部の薬剤がP糖タンパクにより排出される。 また、P糖タン…

グーフィスの特徴

グーフィスは、慢性便秘症の治療薬。 他の下剤にはない、唯一の作用機序により便秘改善効果を発揮する。 *一般名 エロビキシバット水和物 *特徴 ・世界初の胆汁酸トランスポーター阻害薬。 ・回腸末端部の上皮細胞に存在する、胆汁酸トランスポーター(IBA…

リンゼスとアミティーザの違いと使い分け

リンゼス(リナクロチド)とアミティーザ(ルビプロストン)は、慢性便秘症に適応を持つ新規機序薬。 作用機序は異なるが、どちらも上皮機能変容薬に分類される。 上皮機能変容薬とは、小腸において腸液の分泌を促進させることで排便を促す便秘改善薬。慢性…

しゃっくりに効く薬

吃逆(しゃっくり/きつぎゃく)とは、繰り返す不随意な横隔膜の痙攣により突然生じる、声門閉鎖状態。 急激な吸気と同時に突然の声門閉鎖が起こるため、特徴的な発音を伴う。 1ヶ月以上継続する難治性の吃逆に対して、薬物治療が行われることがある。 *難…

ロコアテープの特徴

ロコアテープは、経皮吸収型の非ステロイド性鎮痛消炎剤。 他の貼付剤よりも有効成分の吸収率が高いため、使用には注意が必要。 以下、まとめ。 *一般名 エスフルルビプロフェン / ハッカ油 *特徴 ・有効成分のエスフルルビプロフェンは、フルルブプロフ…