薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです

ルパフィン錠の特徴

ルパフィンは、ルパタジンフマル酸を有効成分とする抗アレルギー薬。 抗ヒスタミン作用の他に、抗PAF(血小板活性化因子)作用を併せ持つ。 // *用法・用量 1日1回10mgを服用する。 症状に応じて1回20mgに増量することができる。 食事の影響は少ないため、…

胃全摘後のメコバラミン

胃の全摘出患者に、ビタミンB12製剤であるメコバラミンの内服が処方されることがある。 これは、胃摘出後に起こる巨赤芽球性貧血を予防するため。 // *巨赤芽球貧血とは 巨赤芽球貧血とは、血液中に成熟していない大きな赤血球(巨赤芽球)が増殖する貧血。…

コリン作動性グリーゼとは

ジスチグミン(ウブレチド)やベタネコール(ベサコリン)などのコリン作動性薬には、重大な副作用としてコリン作動性クリーゼがある。 // *コリン作動性クリーゼとは? 副交感神経が優位な状態が継続することで現れる症状。 初期症状としては、下痢、腹痛…

低血糖による脳心血管イベントリスク

糖尿病治療において、低血糖に関して十分に注意してモニタリングする必要がある。 症状としては冷や汗、動悸、意識障害、手足の震え、痙攣、異常な空腹感など。また、低血糖の頻度の高い場合や重篤な場合には、脳心血管系への影響も懸念される。 // *低血糖…

イリボー錠の女性への投与

イリボー(ラモセトロン)は、下痢型過敏性腸症候群治療薬。 セロトニン5−HT3受容体を拮抗的に阻害することで、腸の蠕動運動を抑制する。また、腸管水分輸送異常や内臓知覚過敏を改善する作用も持つ。 販売当初は女性への適応はなかったが、現在は女性への適…

便秘の原因となる薬剤

以下の薬剤は、便秘の原因となることがあるため、服用中の患者が便秘を訴えた場合には薬の影響を視野に入れる必要がある。 // *便秘の原因となる薬剤 ・刺激性下剤(連用時)・エチゾラム・PPI・H2ブロッカー・ステロイド・利尿剤・Ca含有製剤・陰イオン交…

シメチジンによる非特異的CYP阻害作用

H2ブロッカーのシメチジン(タガメット)は、薬物代謝酵素シトクロムP450(CYP)を非特異的に阻害するため、幅広い薬剤との相互作用に注意が必要。 過去にはテオフィリンとの併用で死亡例もある。 また、シメチジンは77%が代謝を受けずに腎から排泄されるた…

飲料のカフェイン含有量

カフェインが多く含まれている飲料といえばコーヒーが有名だが、コーヒー以外にもカフェインが多く含まれている飲料は多い。 特に最近では、エナジードリンクを日常的に愛飲している人が増えており、薬との飲み合わせに注意が必要。 // *100mlあたりのカフ…

肝硬変の合併症

肝硬変の合併症について。 以下まとめ。 // *肝硬変の合併症 腹水肝硬変では肝臓でのアルブミン合成が減少することで、血中アルブミン濃度が低下し、門脈の圧力が高くなるために腹水を発症する。腹水が大量の場合は、呼吸困難を来たす場合もある。 肝性脳症…

肝硬変による腹水に使用すべき利尿薬

肝硬変が進行し、肝予備能が低下すると腹水や肝性脳症、黄疸、胃静脈瘤などの合併症を伴う。 この病態を「非代償性肝硬変」という。 // *腹水に対する利尿薬の選択 腹水の治療では利尿薬が用いられるが、肝硬変の腹水に適している利尿薬について、ガイドラ…

疥癬と治療薬

疥癬とは、ヒセンダニよって引き起こされる感染症。 ヒセンダニは肉眼では確認できないが、虫眼鏡で確認できる程度の小さなダニ。 ヒトの体温がヒセンダニにとっての最適温度であり、ヒトの皮膚の角質層に寄生して、卵を産み付け繁殖する。メスは卵を産むた…

混合してはいけない塗り薬

以下の薬剤は、添付文書にて他剤との混合が禁止されている。 // 【混合してはいけない外用塗布薬】 ・イソジンシュガーパスタ軟膏・ネオヨジンシュガーパスタ軟膏・ネグミンシュガー軟膏・ユーパスタコーワ軟膏・ポビドリンパスタ軟膏・メイスパン配合軟膏・…

点鼻薬性鼻炎

点鼻薬性鼻炎とは、点鼻薬に含まれる血管収縮剤により引き起こされる鼻閉。 主にOTCの点鼻薬に含まれる、ナファゾリンやテトラヒドロゾリンなどのα1受容体作動薬が原因となることが多い。 // *病態 血管収縮剤の点鼻を連用すると、鼻粘膜の毛細血管の収縮が…

脂質異常症治療薬の血清脂質への影響の違い

現在、脂質異常症に使用されてる主な薬剤は、①スタチン系、②フィブラート系、③小腸コレステロールトランスポーター阻害薬に分類される。 血管イベントの予防に重要な血清脂質としては、中性脂肪(TG)、LDLコレステロール(LDL-C)、総コレステロールからHDL…

チラーヂンSによる抗うつ作用

甲状腺機能低下症では、倦怠感や精神不安定、食欲低下、意欲・集中力の低下、無気力・無関心などの症状がみられ、うつ病の症状と類似している。 甲状腺機能低下症による精神症状の慢性化が、うつ病の発症を来す場合もある。 近年の研究では、甲状腺機能低下…

抗うつ剤の増強療法

うつ病の治療において、抗うつ剤の投与で効果が不十分である場合に、非定型抗精神病薬や気分安定薬を併用することがある。 これらの併用療法は「抗うつ剤の増強療法」と呼ばれる。 // *増強療法に使用される薬剤 増強療法では、以下の薬剤などが抗うつ剤と…

テオフィリンと抗菌薬の相互作用

テオフィリンと一部のマクロライド系およびニューキノロン系抗菌薬を併用することで、テオフィリンの血中濃度が上昇する。 以下の薬剤が併用注意になっており、併用する場合にはテオフィリンの減量などを検討する必要がある。 【テオフィリンと併用注意の抗…

ビスホスホネート製剤服用によるインフルエンザ様症状

ボナロン(アレンドロン酸Na)やアクトネル(リセドロン酸Na)などのビスホスホネート製剤を服用した後に、発熱や関節痛、全身倦怠感、頭痛、悪寒などのインフルエンザ様症状が現れることがある。 これらの症状は急性期反応(APR)と呼ばれ、多くの場合で投…

血液透析による痒みと治療薬

透析を受けている患者のうち、6割以上の患者が皮膚の痒み(そう痒症)を訴えるという。 そう痒症は睡眠障害を引き起こし、QOLの低下に直結するため積極的な介入が求められる。 *痒みの原因 // 透析患者のそう痒症は、以下の複数の要因が関わっていると考え…

鉄剤の隔日投与による吸収率の向上

2017年に海外で報告された研究で、鉄剤の投与間隔によって鉄の吸収率が異なることが示唆された。 その研究によると、硫酸鉄を連日投与した場合よりも隔日投与した方が、吸収率が向上するとされている。 *研究内容要約 鉄欠乏性貧血の18〜40歳の女性に対して…

腎前性腎障害・腎性腎障害・腎後性腎障害

急性腎障害は、数時間から数日の間に急激に腎機能が低下している状態。症状としては、乏尿や無尿が現れる。 腎臓自体には原因がない場合もあり、その発生原因により腎前性、腎性、腎後性に分類される。 // *急性腎障害の分類 腎前性急性腎障害腎臓に流入す…

汗をかきにくくなる薬

トピラマート(トピナ)やゾニサミド(エクセグラン/トレリーフ)には、発汗減少作用がある。 発汗が抑えられることで体温を上昇させる作用があるため、特に夏季には注意が必要。 // *発汗抑制の機序 トピラマートやゾニサミドが発汗を抑制する機序は明確…

インスリン療法導入の基準

2型糖尿病の治療において、インスリン療法の導入を検討する際のとして指標としてC-ペプチドインデックス(CPI)が用いられる。 // *CPIとは? CPIは以下の計算式で求められる。 CPI = 空腹時の血中CPR値(ng/ml)÷ 空腹時血糖値(mg/dl) × 100 ※ CPR=C-…

2型糖尿病のタイプ

生活習慣が原因となる2型糖尿病は、インスリン分泌低下型とインスリン抵抗性亢進型の2タイプに大別することができる(どちらのタイプも併せ持つ場合もある)。 インスリン分泌低下型インスリン分泌能が低下していることが、主な原因となる。治療薬は、インス…

サイアザイド系がループ系よりも電解質異常を起こしやすい理由

サイアザイド系利尿薬とループ系利尿薬には、どちらも尿細管においてNa(ループ系はKも)の再吸収を抑制し、K分泌を亢進させるため、低ナトリウム血症と低カリウム血症の副作用(電解質異常)がある。 ループ系利尿剤の方が、利尿作用が強力であるため電解質…

ヒルドイドの剤形による効果の違い

ヒルドイドは、ヘパリン類似物質を有効成分とする外用薬。 血行促進作用と皮膚保湿作用をもつ。 保湿効果をメインに処方されるヒルドイドとしては、現在4つの剤形が発売されている。 いずれもヘパリン類似物質の濃度は0.3%。 ヒルドイドの剤形 ・クリーム(…

[新薬]ジセレカ錠

*一般名 フィルゴチニブ マレイン酸塩 *規格 100mg / 200mg *適応症 既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む) // *用量・用法 通常、成人にはフィルゴチニブとして200mgを1日1回経口投与する。 なお、患者の状態に応じて10…

トラゾドンの睡眠改善効果

トラゾドン(デジレル/レスリン)は、抗うつ剤であるが鎮静作用を併せ持つため、睡眠改善効果を期待して処方されることがある。 抗うつ剤としての通常量は75mg〜200mgなのに対し、睡眠改善を目的とする場合では25mg〜100mgと少用量で服用する。 ベンゾジア…

PPIによる下痢

プロトンポンプ阻害剤(PPI)の服用により、下痢が継続して起こることがある。 原因として、偽膜性大腸炎によるものと膠原線維性大腸炎によるものがあると考えられる。 いずれもPPIの中止で改善される。 // *偽膜性大腸炎 クロストリジウム・ディフィシル菌…

[新薬]リベルサス錠

*一般名 セマグルチド(遺伝子組換え) *規格 3mg / 7mg / 14mg *適応症 2型糖尿病 // *用法・用量 通常、成人には、セマグルチド(遺伝子組換え)として1日1回7mgを維持用量とし経口投与する。 ただし、1日1回3mgから開始し、4週間以上投与した後、1…





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