薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです

CKが上昇する要因

クレアチニンキナーゼ(CK)の上昇と聞くと、薬剤師としては第一に薬の副作用による横紋筋融解症を疑うかもしれない。 しかし、横紋筋融解症以外にもCKが上昇する要因は数多くあるため、“CK上昇⇒ 横紋筋融解症⇒ 服用中止”という短絡的な考えは避けるべきであ…

GLP-1の作用

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は小腸から分泌されるペプチドホルモンで、インクレチンの一種。 インクレチンとは、食事の摂取により消化管から分泌され、膵臓β細胞に作用してインスリン分泌を促進する消化管ホルモンの総称。 GLP-1は、2型糖尿病の治療薬…

トルリシティ皮下注による下痢

トルリシティ(デュラグリチド(遺伝子組み換え))は、GLP-1受容体作動薬で2型糖尿病の治療に用いられる。 トルリシティ投与により、重篤な下痢が引き起こされる場合がある。 *機序 GLP-1は消化管に作用し、消化管運動低下や胃内容排泄遅延を引き起こすこと…

ゼローダによる手足症候群

経口抗がん薬のゼローダ(カペシタビン)の特徴的な副作用として手足症候群が挙げられる。その症状は対策により予防・軽減することが可能であるため投薬時・服用後のフォローが重要。 *手足症候群とは 手足の皮膚の細胞が障害されることで、手足の感覚異常…

乳糖不耐性に使用できる整腸薬

乳糖不耐性は、乳糖(ラクトース)を分解するラクターゼの欠損や活性低下が原因で、腹痛、下痢、嘔吐、放屁などを主症状とする。 分解されずに大腸内で滞留した乳糖によって引き起こされる、大腸内浸透圧の上昇や腸内細菌叢を介するガスの生産過多が原因と考…

チーズと薬の相互作用

チーズに多く含まれるチラミンが、一部の薬の作用に影響を与えることが判っている。 以下の薬剤服用中はチラミンを多量に含有する食品の摂取は、可能な限り控えるよう指導が必要。 【チラミンとの相互作用を起こす薬剤】 ・セレギリン(エフピー)・ラサギリ…

フォシーガによる慢性心不全に対する効果

2020年10月、SGLT2阻害薬のフォシーガ(ダパグリフロジン)に慢性心不全の適応が追加された。 フォシーガが慢性心不全を改善する作用機序は明らかになっていないが、浸透利尿作用による心負荷の軽減など、血糖降下作用以外の作用が関与している可能性が示唆…

漢方薬による胃腸障害

漢方製剤により胃腸障害が起こることがある。 特に麻黄、地黄、当帰、川芎、石膏を含む漢方製剤は副作用として胃腸障害を引き起こしやすい。 そのため、一般的に漢方薬は空腹時服用が推奨されているが、これらの生薬が配合されている漢方製剤は、胃腸障害の…

冷蔵庫で保管してはいけない点眼薬

眼瞼炎、眼掻痒感などに処方されるトラニラスト点眼液(リザベン点眼液 / トラメラス点眼液)は、冷所保存を避けなければいけない。 冷所で保管しないといけない目薬以外も、まとめて冷蔵庫で保管する患者は多いので注意が必要。 *冷所保存が不適な理由 冷…

心因性味覚障害

心因性味覚障害とは、原因が味覚受容体の障害や、神経伝達障害、亜鉛欠乏、薬剤ではなく、心因的要因により引き起こされる味覚障害。 *治療薬 味覚の認知にベンゾジアゼピン受容体の関与が示唆されており、治療にベンゾジアゼピン系が用いられる。 中でもメ…